茶畑通信 第29号  平成18.2
みなさん、こんにちは。

2月の半ばで気温も異常に暖かくなる日もあり、人間も動物も植物もビックリさせられますね。このところ、さらに熱く盛り上がりを見せているのはトリノオリンピックですよね。メダル獲得とはいかないまでも、たくさんの感動などのドラマを見せてくれますね。世界の最高峰の舞台で一生懸命戦う選手たちの姿は多くの人を夢中にさせます。


ボカシの切り返し作業中。クリックすると大きくなります。
ボカシ肥料の切り返し

最近の当園の作業は、ボカシ肥料作りと化粧ナラシという作業が主です。ボカシ肥料は有機質の魚粕、菜種粕、大豆粕、米ヌカなどに水分を与え堆積して菌などの力で発酵分解させることで、植物にすぐに吸収されるようにしたものです。人間からみるとお粥のようなもので植物にとってすぐ吸収できる形へと有機質が分解されているので植物にとっては安全で美味しい食べ物であると思います。いつもは有機質はそのまま茶畑にいれることが多いですが、今年はボカシへと、ひと手間かけることでお茶の品質向上につなげていきます。体とスコップで大変な仕事で何回かにわけ2トン以上のボカシを作り茶畑に入れるつもりです。

化粧ナラシは冬の強風で荒れている茶の木の摘採面を芽が大きくなる前にきれいに揃える作業で新茶に古葉が混じらないようにするため丁寧に行います。

ボカシやナラシなど1番茶が近づいてきたのを感じます。僕たちもオリンピックに負けないよう頑張っていきたいです。


オーブンでほうじ茶
これはラジオで聞いたのですが、家庭にあるオーブンで気軽にほうじ茶ができるというものです。僕が試したのはレンジに付いているオーブンではなく、オーブントースターですがアルミホイルの上に大さじ一杯の茶葉を薄く広げ、余熱してない場合は40〜60秒位(予熱してある場合は30秒位)焼くと茎が膨らみ茶葉が赤くなり出来上がり!このタイミングは焦げる直前なのでなかなか難しいです。時間はお持ちのオーブンの出力などで違うので注意しながら焼いたほうが良いです。真っ黒に焦げると体にも良くないので気をつけて下さい。ほうじ茶は茎が多い方が美味しいです。この方法で美味しくないお茶、湿気てしまったお茶などをほうじ茶にしてみては?僕も実験がてら作って水筒に入れていますが味が変わりにくく、カフェインが少ないので仕事中、就寝前に重宝しています。


微生物の力

よく好きで見ている宇宙船地球号という番組で地球上の様々なところに存在する菌が人や動物、植物の病気を治す抗生物質を作るのに役立っていることをやっていました。それらは土や生物の体内にいたり、あらゆるところにいて新種の発見で新しい薬ができる可能性があること。

農業においても菌の働きが期待されています。有名なところで残飯処理に役立つEM菌などです。人間の分からないところで小さな世界の住人の働きは未知数でありロマンがありますね。以前とある番組で嘘か本当か知りませんが北米で地層から発見した菌を培養したものを使い野菜を栽培すると巨大に成長するとか・・・これってロマンですよね。

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